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中町の歴史

中町という町名は大正元年10月1日の町名整理に伴い、横山町と馬乗町の一部地域を合わせて誕生し、平成24年10月1日に100周年を迎えました。

粋なまち中町の今昔

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中町の歴史は古く江戸時代までさかのぼる。その変貌をみると、他の産業と同様にいかに景気や世相に影響されて来たがわかる。

織物産業の衰退と共に、買継商(仲買人)の減少や商談・接待方法の変化などもあるが、客層のお座敷離れも大きく、中町でじっくり芸を鑑賞し自ら楽しむ旦那衆も少なくなってきた。

昭和27年には料亭45軒・芸妓215人と繁盛を極めたが、昭和30年代後半から織物業の衰退と共に芸妓、料亭数が減少し、平成9年には、料亭6軒、割烹料亭5軒、芸妓14名であった。料亭が消え芸妓の人数が減る悪循環になっているのが現実である。

このような「粋なまち中町」が人々の記憶から消え去り、史跡化することを惜しんでこの十数年来に再生への色々な努力がなされている。

商工会議所や住民は、平成11年に「八王子黒塀に親しむ会」を結成し花街文化の伝承とその情報を発信し、芸妓衆は地元の行事に積極的に参加しその技芸を披露しており、その芸質も高いとの評価を得ている。

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平成20年には住民や商店主による中町地区まちづくり推進準備会が発足した。平成21年東京都に申請した「江戸・東京まりなみ情緒の回生事業」が日本橋と共に選定され、花街黒塀通りの石畳舗装・外壁の黒塀風塗装・街灯の整備などが行われた。

平成22年には中通り(見番前の東西道路)が石畳風に改修され、伝統と文化が薫るまちの再興に向けた気運がさらに高まっている。

現在は準備会から発展した「中町まちづくり協議会」が八王子市に認定され、駐車場のネットフェンスの黒塀化・竹灯篭による灯りのプロジェクト・まちづくり通信の発行など、地元主体のまちづくり活動を行っている。

(中町周年記念 中町史より)

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